「カレーを作って木の器で食べる会」にて

本日はミカカフェでの #カレーを作って木の器で食べる会 。  美味しいカレーを皆さんと力を合わせて作り、皆さんと美味しく楽しく頂きました。  さてこの後、皆さんで使った木の器を洗っていきます。  木の器に直接カレーや汁物、油ものなどなんでも直接のせて大丈夫。  むしろ料理をのせて料理の油分を木にすわせるくらいがちょうど良い。 木地に油分が足りないと、時々食用油を塗ってやります。 油分が木地に定着すると、湿気による木地の変形を抑え、雑菌の繁殖を抑え、見た目にもツヤが上がって美しくなっていきます。  使った後

美味しいカレーを皆さんと力を合わせて作り、皆さんと美味しく楽しく頂きました。
さてこの写真はカレーを美味しく食べた後の木の器たち。皆さんで使った木の器を洗っていきます。

木の器に直接カレーや汁物、油ものなどなんでも直接のせて大丈夫。
むしろ料理をのせて料理の油分を木にすわせるくらいがちょうど良い。
木地に油分が足りないと、時々食用油を塗ってやります。
油分が木地に定着すると、湿気による木地の変形を抑え、雑菌の繁殖を抑え、見た目にもツヤが上がって美しくなっていきます。

使った後の木の器を洗うのも簡単。水やぬるま湯で汚れをすすぐだけでも良いし、洗剤を泡立ててスポンジで洗っても良い。乾かすのも水が溜まらないようにして自然乾燥させれば大丈夫。

毎回、カレーの会で使い続けている木の器達ですが、特に臭いが気になったりする事もなく使っていただけます。

木の器(黒い器)の取り扱いについて

M.SAITo Wood WoRKSの黒い器は、強力な天然樹脂塗料である、“うるし”で仕上げてい ます。
まず、木地を草木染めと同様の方法で黒く染めます。
クリの木から煮出した染液とお歯黒液を合わせた、鉄媒染による黒染めです。
その後、松煙(すす)と生漆を混ぜた黒い漆で拭き漆仕上げ。さらに2回生漆で拭き漆仕上 げを行っています。

新しいものの使い始めは、普通の食器を洗うように、薄めた洗剤で洗い、よくすすいでください。
水気を拭き取り、自然乾燥させてください。

普段の使用は・・・
□ 薄めた洗剤で洗い、しっかりすすぐ。
□ 水気を拭き取って、自然乾燥。
□ カビなどの原因となりますので、しっかりと乾かしてから、食器棚などにしまってく
ださい。

■ 食器洗浄器、食器乾燥機の使用は不可です。
■ 電子レンジの使用は不可です。
■ しばらく使わないときは、直射日光の当たらない場所へ。
■ 長時間水に漬けておかないように。かび、黒ずみの原因になります。
■ 食べ物を入れて保存するのは避けてください。
■ 冷蔵庫に入れたままにしないでください。極度の乾燥により割れる恐れがあります。

漆での仕上げは、酸やアルカリにも強い強力な塗装です。 そうでありながら、ある程度の水分や油分も通す性質があります。そのためいつもしっと りとした独特の手触りであるのが漆仕上げの魅力でもあります。
油分を通しますので、木地自体へも適度な油分を与えることができます。
適度な油分を キープすることが木の器を長くお使い頂くコツです。
いつもの食卓で、お料理を盛って頂き、その料理の油が木地に入って行く方が木地にとっ ても好都合ですので、とにかく、しっかり使うことが一番だと考えています。
ちょっとした欠けや割 れも修理が可能です。

木の器の取扱い(1)汚れや臭いはつかないの?

オイル仕上げの木の器を使ってみようかな・・・と思ったときに、やっぱり気になってしまうことがあります。

食べ物を直接乗せても良いものか?
食べ物の色がついたり、染みになったり、
臭いがずっと残ったりしないのか?

M.SAITo Wood WoRKSの木の器は、普通に食べられる食用の植物油を塗布して仕上げたものです。

この仕上げは、ウレタンやポリエステルなどといった合成樹脂塗料をたっぷり塗って、完全に木をプラスチックの膜でコーティングしているわけではありません。

植物油を塗布しただけというのは、木そのものの表面の質感を損なわないためにそうしています。自然の木の手触りをそのまま感じていただけるように、という思いでの仕上げです。

やはり、この場合はどうしても外からの汚れを完全にシャットアウトすることは難しいです。

カレーの黄色や、梅干の赤紫蘇の赤などはどうしてもついてしまいますし、食べ物の匂いもやはりついてしまいます。

この汚れや臭いについては、数字で定量的にその度合いの大小を評価することはできず、個人個人の使用感といったあいまいな表現しかできないのですが、私自身の使用感と、これまでご利用された多くの方の声では、「ほとんど気にならない」といっていいものです。

■木の器を使っていて感じるのは、やっぱり”木の香り”

例えば、カレーを食べて洗った直後には、木の器をにおうと確かにカレーの匂いが残っています。
でも、次の日別の料理を盛ったときに、カレーの匂いが気になったことはありません。

多くの種類の木を扱っていて、木の器を使っているときのにおいに関して感じるのは・・・
盛った料理のにおいよりも、その木の器に使っている木そのもののにおいを感じることの方が断然多いです。

サクラの木は、バラ科の植物だけあって甘い良い香りを持っています。
ナラの木は、香り付けのために酒樽(オーク樽)に使われているように、芳ばしい香りがあります。
ミカン科のキハダは、黄色い樹皮が胃薬としても使われているだけあって、苦味の強い、薬膳風な香りがします。
ケヤキは、独特な臭気があり、人によって好みの差があります。

”木の香り”といっても、細かく分けるといろいろな種類のにおいとして分類できるのですが、一般的にはやはり総じて”木の香り”と呼ばれるものです。

木の器を使用しているときに、やはり一番感じるのは、いろいろな料理の残り香ではなく、それぞれの木がもつ”木の香り”だと思います。

私が木の器に使っている木の種類には、料理の香りを損なうほどの香木は使っていませんが、木の種類によってはとても香りの強いものもありますので、使い方によっては良し悪しがいろいろあると思います。

■”汚れ”ととるか、使い込んだ”味”ととるか

盛った食べ物の、色や染みもやはり着きます。
カレーの黄色も、直後は黄色く色づいていたけれど、しばらくすると黄色は消えてきます。
表面的に付着しただけの汚れであれば、何度か洗っているうちに取れていきます。
木地に色素がしみこんでいった場合には、ちょっと洗ったくらいでは色は落ちません。
やはりしばらくその染みとは付き合っていくことになります。

ただ、これら食べ物の色というものは、時間が経つにつれて、いわゆる”茶色”になって行きます。黄色も赤もいつかは”茶色”です。
何度も使い込んでいくことで、最初に着いた染みも、あとから重なった染みも全部ひっくるめて、全体が茶色になっていくわけです。


上の写真は、同じ木(くるみ)の一枚の板から切り出して作った、二つのスプーンです。
右のスプーンが未使用のもの。
左は、さほどメンテナンスなども気にせず、半年ほど手荒く使ってきたものです。決してお奨めできない食洗機にも何度か入れられています。

“茶色”くなっています。

醤油とか、カレーとか、味噌とか、あれこれいろいろな食べ物の色が積み重なっていることは確かです。
子供の泥んこ遊びなど、料理以外に使われていないことは確かです。

(※”汚れ”というものに関して、もっとも気をつけるべきなのは、食べ物の色ではなくて、カビなどによる黒ずみです。
長時間、水に濡れたままになっていると、カビや黒ずみの原因となります。)

・・・と、木の器は取扱いに最初は戸惑うかもしれません。
しかし、使ってみると思ったほど気を使わなくてもよいものです。
ぜひお使いになってみていただきたいです。
温かみがあるとかいうのはもちろん、普段の食事や、何気ない食器の扱いをちょっと気にするようになると、食卓がより楽しく、美しいものへと変わります。

P.S.木製品の取扱いというものは、革製品の取扱いと似ていると思います。

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木の器の取扱い(2) 油ものや汁ものを乗せてもいい?

次のよくある疑問は、オイル仕上げの木の器に「油ものや汁ものを乗せてもいいの?」です。

■むしろ油は大歓迎

元はといえば、オイル仕上げの木の器です。
木地に植物性オイルを塗って仕上げただけの木の器ですので、食べ物、料理の油が入っても全く問題ありません。

ところで・・・
この木の器は食事のときに使ったら、もちろんその都度洗います。
普通に、洗剤をあわ立てたスポンジで油汚れなどをしっかり落として、きれいに水で流して洗います。
軽い汚れのときには、軽く水洗いのみで完了、という場合もあるでしょう。

と、水洗いをしていると、どちらかというと、毎日使われていく木の器にとっては、油不足の状態になると思います。(お肌がカサカサになります。)

そこで必要になるのが、”油分補給”です。

ときどき、台所にあるオリーブオイルなど食用油ならなんでも良いので、木の器全体に油を塗り伸ばして、油分補給をします。

そんな日々の油分が木地にしっかり浸透し、しっかりなじんでいくと、だんだん木地が安定し、強くなっていきます。
汚れも寄せ付けなくなるし、乾燥や多湿の環境にも強くなります。
そして、やはり常にしっとりとした木肌は見た目にもきれいです。

こういう意味でも、油分は進んで木地に吸わせていきたいところなのです。


こう言うこともできます。
「毎日、料理を盛ってどんどん使うことが、自動的に油分補給のメンテナンスになる!」

木の器は、なかなか勿体無くて使えない・・・と、おっしゃる方がおおいのですが、使ったほうが木の器のためにも実は良いと言えます。
どんどん使いましょう。

■油分をたくさん吸わせるワケは?

無垢の木というものは、常に水分が出たり入ったりしているものです。
この水分の変化によって、木地そのものが大きく様子を変えてきます。

水分が抜け切ってカラカラに乾いていくと、割れが発生したりします。
ある程度水分を含んでいる状態のほうが木地にとっては一番良いと思いますが、少し湿気が多くなりすぎると、カビや黒ずみの原因となります。
これも、どんなものでも同じだと思いますが、人間が一番すごしやすい温度、湿度、の環境がやはり一番良い条件なのだと思います。
気温20℃、湿度60%程度、日陰の風通しの良い場所。

とはいえ、食器として使われる場合というのは、かなり過酷な環境変化の中に置かれることになります。
通常の木の家具などよりもはるかに激しく木自体の伸縮を繰り返しているものと思われます。

そんな木の器にとって重要になるのが、油分です。
出入りの激しい水分の代わりに、油分を木地に入れてやるというわけです。

さらに油というものは、種類によって早い遅いはありますが、時間とともに樹脂状に固まるものです。
木地に油を吸わせ、内部で固めていくことで、どんどん木地は水分の出入りが少なくなり、安定していきます。

食器洗浄機の使用がよくないのは、洗剤入りの温水をどんどんかけ続けることで、木地に含まれていた油が抜け出てしまうからです。
さらに乾燥機がかかると、木地の水分も抜けてカラカラです。
そうなると割れる。
一度や二度の使用では、どうってことはないのですが、続けているとよくありません。

電子レンジも同様で、油と水分が抜けきってしまい、割れてしまう恐れがあります。

■汁もの、液体を入れて使うのはすこしずつが理想

普段、洗剤を使って普通に水洗いをして毎日使い続ける木の器なので、汁ものや飲み物を入れてもなんら問題はありません。

ただ、上記の木地に含まれる油分についてはある程度気にしておいた方がよいです。
長持ちさせることはもちろん、しっとりと綺麗な外見を木の器に持たせて気持ちよく使い続けることができます。

新しい木の器はまだまだ油が木地にしっかりなじんでいないため、熱い汁ものを乗せるのはなるべく避け、サラダや焼き物、揚げ物、炒め物などなどを乗せて使う。
だんだん油が入って落ち着いてきて(木地内で油が固まってきて)から、煮物など・・・
最終的には、ラーメン入れて食べる・・・
という具合。

もちろん、新しい木の器に、いきなりラーメンを入れて食べても、ぜんぜん良いのですが・・・。
ただ、長く付き合うために、頻繁に油分補給のメンテナンスをしてあげるなど、ちょっとばかり篤いお世話をしてあげるようにしましょう。

※ちなみに、うるし仕上げの木の器に関しては、詳しくはまた別途記事にしますが、オイルなどよりもはるかに強い樹脂で木地を固めた仕上げですので、汁もの、飲み物などより気にすることなく入れて使えます。

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木の器の取扱い(3) 使い始めの注意点

今回は、新しい木の器の使い始めについて。

注意点というほど警戒する必要はないのですが・・・

■熱い油はよく染み込む

オイル仕上げの木の器の使い方で、「油は大歓迎」ということをいいました。
とはいえ、ちょっと気をつけないと油染みが目立ってしまい、見苦しい状況に陥ってしまう恐れがあります。

新しい木の器は、まだまだ油が木地にしっかり入っていないため、最初のうちは結構な勢いで油を吸います。
器全体に油が均一に浸透していけばすばらしいのですが、部分的に油がたくさん染み込むと、それらがまだら模様となって残ってしまうのです。
油なので、木の器の機能性に関しては何の問題もないのですが、まだらになるとやはり見た目が良くありません。
こうなると、しばらくは我慢しつつ、どんどん油を吸わせて油の染み込み具合を均一にしていくしかありません。

油は熱いほど木地に深く浸透します。

最初のうちに要注意なのは、たとえば・・・

●揚げたてのあつあつ天ぷらやフライなどを、いきなり置く。一旦別の容器で油を切って置いて、ある程度熱が冷めてから置けば問題なし。
●脂たっぷりの焼肉、焼きたてを木の器にじかに置く。(たれなどを入れておけば大丈夫。)
●肉汁たっぷりのギョーザなど。焼きたてを乗せて、なかのあつあつ肉汁が出てきたら危ない。

あつあつの油が部分的に乗ると、そこが染みとなりやすいです。


そこで、そういうのを防ぐためのちょっとした技があります。

■料理を盛る直前に、木の器に油をうすく塗り伸ばしておく

オリーブオイルやサラダ油でいいので、薄く塗っておきますと、一時的にコーティング効果が現れて、局部的な染みが付きにくくなります。

まんべんなく油を木地に浸透させることができます。


新しい木の器の使い始めは、この「料理を盛るまえに油を薄く塗る」を最初の5回くらいやっていくと、良い感じに器が育っていくと思います。

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