木の叫び

先日の山口アーツ&クラフツでのこと。

お話ししたお客さん…陶ギャラリーのオーナーさんだったのですが、

その方に、

「木から声は聞こえますか?木がこう作ってくれと語りかけてきませんか?」

といきなり問われたのですが・・・

僕は「全然聞こえません」と即座に答えた・・・

うーん。残念ながら、僕はそんな風な感覚を持って、木工をすることはないんです。

木材として切り出された木の塊を前にすると、後はひたすら削るだけ。

使ってくれる人の喜ぶ姿を、思い浮かべながら木を削ることはあるかもしれないけれど・・・

でも、木はしゃべらないが、リアルに音を発する。

森に入って、木のそばに立つと・・・
木が根から水を吸い上げて、葉へ実へ養分を送っている音が聞こえます。

心の中に響く音っていうわけじゃなくて、普通に耳から「ちゅぅぅー」という音が聞こえるのです。
(おもにどんどん葉を茂らせ、花や実をつける春から夏場に、水分をどんどん吸い上げています)

上の写真は、うちの工房のすぐそばにあるミズナラの大木。

今年、ナラ枯れの原因となっている、カシノナガキクイムシが食いついてしまった。

来年は葉を茂らせることはないだろう。

キクイムシに食い荒らされて、樹皮の表面に無数に開いた穴。

その穴のおかげか、木が水を吸い上げる音が、より大きく聞こえた。

これは、木が叫んでいるようにも聞こえた。

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