白漆の器

新しい試みとして、白漆で仕上げた木の器を作りました。

白漆というのは、透き漆という透き通った漆に白い顔料を混ぜたもの。
朱の顔料を混ぜたらいわゆる朱漆。
いろんな色の顔料を混ぜれば、いろいろな色漆ができます。
ようするに漆ベースの絵の具です。

ちなみに・・・
顔料を油で溶いたものは油絵具。
顔料をアクリル樹脂とラッカーシンナーを混ぜて溶いたものは、アクリルラッカーのペンキ。

話はもどって、白漆。

白とは言っても、ややベージュがかった色をしています。
顔料は真っ白でも、漆がどうしても茶色をしているものですので、まぜるとベージュになります。

試作で作った白漆の器は、黒い器と同様に木地を黒く染め、一度黒い漆で拭いています。その後、上に白漆を塗り重ねています。

使っていくと、表面の白がこすれて、下の黒がところどころのぞいてくる・・・っていうのも面白いだろうなあと思っています。

いろいろ使ってみました。

最初は、使いにくそうなイメージの白漆の器でしたが、使ってみるとたいていなんでもOK。
これから、いろいろ作っていきたいと思います。

白で仕上げる場合は、スタンダードな形の器もいいけど、何か白漆が似合う”形”があるように思えてなりません。
例えば、ポットのようなものとか、片口とか・・・

いろいろお楽しみに。

☆☆☆

あともうひとつ漆という塗料の特徴。

漆は茶色の樹脂塗料ですが、時間の経過とともに少しずつ茶色が薄まり透き通ってきます。
ということは、最初は茶色の強いベージュの白漆は、少しずつ白が明るくかわってきます。(真っ白になることはないですが)
こういう変化もとても魅力的だと思います。

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木の器(黒い器)の取り扱いについて

M.SAITo Wood WoRKSの黒い器は、強力な天然樹脂塗料である、“うるし”で仕上げてい ます。
まず、木地を草木染めと同様の方法で黒く染めます。
クリの木から煮出した染液とお歯黒液を合わせた、鉄媒染による黒染めです。
その後、松煙(すす)と生漆を混ぜた黒い漆で拭き漆仕上げ。さらに2回生漆で拭き漆仕上 げを行っています。

新しいものの使い始めは、普通の食器を洗うように、薄めた洗剤で洗い、よくすすいでください。
水気を拭き取り、自然乾燥させてください。

普段の使用は・・・
□ 薄めた洗剤で洗い、しっかりすすぐ。
□ 水気を拭き取って、自然乾燥。
□ カビなどの原因となりますので、しっかりと乾かしてから、食器棚などにしまってく
ださい。

■ 食器洗浄器、食器乾燥機の使用は不可です。
■ 電子レンジの使用は不可です。
■ しばらく使わないときは、直射日光の当たらない場所へ。
■ 長時間水に漬けておかないように。かび、黒ずみの原因になります。
■ 食べ物を入れて保存するのは避けてください。
■ 冷蔵庫に入れたままにしないでください。極度の乾燥により割れる恐れがあります。

漆での仕上げは、酸やアルカリにも強い強力な塗装です。 そうでありながら、ある程度の水分や油分も通す性質があります。そのためいつもしっと りとした独特の手触りであるのが漆仕上げの魅力でもあります。
油分を通しますので、木地自体へも適度な油分を与えることができます。
適度な油分を キープすることが木の器を長くお使い頂くコツです。
いつもの食卓で、お料理を盛って頂き、その料理の油が木地に入って行く方が木地にとっ ても好都合ですので、とにかく、しっかり使うことが一番だと考えています。
ちょっとした欠けや割 れも修理が可能です。

手彫り仕上げの彫り跡

丸やだ円、四角などいろいろなかたちの器を作っています。

どのかたちのものも、いつも手彫り仕上げでは、彫り始める場所や、方向、手順はいつも同じです。

だから、いつも、同じような彫り跡が付きます。
僕が作る木の器は、ほとんどのものが丸刀で彫って仕上げたものです。

実のところ、この彫り跡には装飾的な意図はなくて、ただ刃物でスパッと斬って仕上げた木の表面が欲しいから。

丸刀でのひと彫りひと彫りを整然と規則的に並べることで、とてもきれいな模様を生み出すこともできるのですが、僕はあえてそれをやっていません。

・・・と、僕の木の器作りには、装飾的な意図は含んでいないのですが・・・

何個も何個も、ひたすらたくさんの数を作っていくと、装飾は狙っていなくても、一つ一つさりげない規則性が埋め込まれていきます。

それが、手作りの実用品のよいところなのではないかなあ、と自画自賛しております。

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「なら枯れ木の炭」焼けました

先日伐り倒した、なら枯れの被害にあってしまった、ミズナラの大木。
(→「倒れるぞ〜」を参照)

そのミズナラの、虫が喰い付いてしまっている部分を炭に焼きました。

梅雨を迎えるまでに、炭に焼くなどの処理をすることによって、
カシノナガキクイムシが羽化し、さらなるなら枯れの被害拡大を防ぎます。

我が家の炭焼き窯は、いわゆるドラム缶タイプと同様の小型のものを、自作しています。

一度に焼ける炭の量は、約20kg程度。

なかなか硬く締まった、火持ちの良い炭が焼けました。

一箱あたり約1.5kgの小分けにしました。

”広島産ミズナラ”の「なら枯れ木の炭」
一箱1.5kg、500yenで販売しています。

七輪などでご利用ください。
アウトドアでどうぞ。

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数つくることが大切

内側の仕上げ削り。
だいたい一日で仕上げられるのはこれくらい。

ただ、”今は”これくらいしかできないけど、これからもっとたくさん作れるようになると思っている。

今は、手彫りでの仕上げもひたすら力任せに削り倒しているといった感じ。
一日の仕事が終わったときの腕の疲労感や、手指のマメや傷もハンパ無い。

でも、きっとだんだんリキまなくてもすいすい削れるようになって、疲れも残らなくなる。
もっとたくさんの数を仕上げることができるようになると思っています。

そうなるためには、やはりひたすら数を多くつくり続けるしかない。

数をこなして行くうちに、削る場所に応じた刃物の種類もより最適なものになってくるし、
刃先の研ぎ方も場面に応じて変わってくるだろう。
木の器自体の形も、加工のし易い形状というものが見えてくる。
実際に木の器を使って見たときの使用感と、製作のし易さのバランスもとれてくる。
定番の形もより絞り込まれて行く。

もちろん、今は、今の最適で木の器を製作しています。
でも、これから少しずつより洗練されて行くものだと思っています。

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倒れるぞ〜

工房のすぐそばにある、ミズナラの大木を伐り倒しました。

きこり」の続きの作業です。
直径50cm超のもう一本のミズナラを伐りました。

急斜面にある大木。
重心は谷側にあるのですが、山側へと倒したいので、幹にワイヤーを結び、トラックで引っ張りながらの伐倒作業です。

とにかく太い樹なので、チェーンソーで切り込んで行くときはただただ怖い。

ちょっと切り込んでは、避難して、トラックで引っ張る・・・倒れない。
ちょっと切り込んでは、避難して、トラックで引っ張る・・・倒れない。
を何度も繰り返す。

最後のあたりは、チェーンソーでは切り込みすぎそうで怖いので、手鋸でギコギコ少しずつ。

そして、やっとこさ。

倒れるぞ〜!バキバキ!

伐ったどー

伐ったどー!

さてこれから、切り刻んで、割って・・・

カシノナガキクイムシが喰い付いているところは、炭にします。

虫のついていないところは、薪にします。

いつもの仕事にプラスして、毎日少しずつ。

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生木を加工する

先日、とある方の庭にある、桑の木を一部伐りました。

桑にしては、立派な樹で幹の太い部分で約30cm程度はあろうかというもの。
高さは6〜7m位はあったでしょうか。

と、森の中にある高木などと比べれば小さな樹ですが、とは言っても伐り倒すのはかなりの大仕事。

二人掛かりで、約半日、くたくたになりました。

とこのように、今回は特に重機などを準備しておらず、伐った後も人力で丸太を運ばなければなりませんでしたので、短く玉切りしてトラックに乗せました。

というわけで、短く切り刻んだ丸太を製材所で板に挽いてもらう訳にも行かないので、この後も自力で使えるように加工して行きます。

今回は、主にお椀を作って行く予定ですので、それ用に料理して行きます。
丸太を割って。面を揃えて。四角く切って。角を落として。
まずは、丸太を割って、面を揃えて、四角く切って、角を落として・・・

先日切った、桑の木を料理中

生木をそのまま放置しておくと、急な乾燥で割れが入ってしまうので、とりあえず水に浸しておきます。

春先の水分を結構吸い上げた生木は水に沈む。

ある程度、椀に近い形まで荒ぐりしておきます。
荒ぐりして、割れ止め。

そして、割れ止めにボンドを塗りたくっておいて、木地をゆっくり乾燥させて行きます。

その後、お椀の形に仕上げて行きます。

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自然エネルギー

僕は、原子力エネルギーよりも、やはり自然の力を利用したエネルギーを上手に使って行くようにしたい。

僕が、今すぐにでもできる自然エネルギーの活用というのは、森林資源を使うこと。
森の木を少しずついただいて、薪や炭とし、冬場の暖房や、お風呂の湯沸かし、調理などの熱源として利用して行くこと。

毎日の暮らしの中で、自分たちが必要と思えるだけの自然のエネルギー源を自分たちで準備して利用する。

温井の工房のすぐそばにある山のミズナラを切りました。

このミズナラは、現在日本中に広がってきて問題になっている「なら枯れ」の被害を被ってしまったもの。
去年、なら枯れの原因である、カシノナガキクイムシに喰い付かれてしまった。

上の写真の丸太の断面をみると、樹皮に近い部分が、うす黒くシミのように色がついています。
カシノナガキクイムシが付いている証拠です。

ここに付いているキクイムシの幼虫が成虫になって、また他のナラの樹に取り付いてしまわないように、できればここで退治しておきたい。

ムシの付いた箇所は炭にする。
虫がついていない部分は、薪として利用する。

これからせっせと薪割りします。

あ、大事なこと。

樹を切ったら、その代わりに苗を植えるなどして、新しい樹を育てることを忘れないように。

そうして、森を手入れし、樹木を、エネルギーの源を循環させていくのです。

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木こり

里山の樹を切る。

息子も、斧で木を切りました。

がんばる息子。
見事切り倒す瞬間↓

まあ、ほとんど僕が切ったのですが、達成感もあり、とても良い体験になりました。
手斧での作業は僕も初めてでしたが、結構やればできるもんです。

メインの仕事はコチラ。
 

大きなミズナラを切る。

とりあえず、直径30cmほどのミズナラを切り倒しました。
すぐそばに直径50cm以上あるもっと太いのをこれから切ります。

さすがにこちらはチェーンソーを使います。

場所が山の斜面ではなくて、足下が安定していれば、大きな鋸を使って二人でギコギコやるのもいい経験になりそう。

とはいえ、大樹を切るのは本当に大変な作業です。
もっと早いうちに、大きくなりすぎる前に伐採し利用するのが安全。
そして、新しい樹が育つよう里山を管理する。
こうして森は生き生きとする。

この度切った樹は、ナラ枯れの原因となっているカシノナガキクイムシが、去年喰い付いてしまったミズナラ。
主に、薪と炭にして行く予定です。

みんなで薪割りしよう。

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冬の森 

落葉して枝ばかりになった冬の森の木々。
どれも同じ木のように見えるけど、よく見たら違いがわかる。

冬芽。

春を待つ。

春を待つ ~クロモジの冬芽

クロモジの冬芽。
春になると、若葉とともにとってもカワイイ花が咲きます。

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